ESA重力観測衛星「GOCE」大西洋上に落下

宇宙 科学
ESA重力観測衛星「GOCE」大西洋上に落下
ESA重力観測衛星「GOCE」大西洋上に落下 全 2 枚 拡大写真

ESA 欧州宇宙機関は、2009年に打ち上げられた重力観測衛星「GOCE(ゴーチェ)」が中央ヨーロッパ時間2013年11月11日午前1時(日本時間11日午前9時)大西洋上に落下したと発表した。

GOCE衛星は2009年打ち上げられ、八角形の独特の形状と高度260キロメートル付近という人工衛星の中でも特に低い高度を飛び続ける独特の運用とで特異な存在だった。「ジオイド」と呼ばれる、地球を平均海面の高さで覆った楕円体に重力の影響で局所的な凹凸を生じたモデルの作成に貢献した。

衛星の高度を維持するエンジンの推進剤残量がつき、大気圏再突入が迫る中でもGOCEの観測機材は動作を続け、欧州宇宙運用センターにデータを送信した。高度100キロメートルを切り、衛星の分解が始まる高度80キロメートル付近に到達するのは11月10日から11日と見られていた。実際には現地時間11日未明、軌道上の物体の監視を行うアメリカ戦略軍およびESAのスペースデブリオフィスは、GOCEの大気圏再突入を確認したと発表した。場所は南緯56度、西経60度のフォークランド諸島付近とみられている。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る