【BMW 435i Mスポーツ 試乗】なめらかな走りと余裕…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW435i M Sport
BMW435i M Sport 全 6 枚 拡大写真

すべてが“超”の字がつくなめらかさ。こういうクルマを所有して、悠々とした人生を送る身分になってみたかったものだ……と、レポーターなどは、つくづく思う。

別の機会に試乗した428iが4気筒だったのに対し、こちらは直6の3リットルエンジン(306ps/40.8kgm)を搭載。動力性能のアドバンテージは明らかで、省燃費の「ECO PRO」モードでも出足はまったく不満ない。100km/hはATの8速なら1700rpm、7速でも2200rpmほど。走行モードが「SPORT」なら、各ギヤでエンジン回転をより上まで使いながら、パワフルな加速ぶりを披露する。

車重は4気筒に対し+50kg。けれどしっとりとした味わいで、ワインディングも路面を舐めるようにトレースする。ステアリングも実になめらか。「バリアブルスポーツステアリング」は、舵角でおよそ90度以上からのクイックなレスポンスが走りを楽しくしている。試乗車は「アダプティブMサスペンション」搭載車だったが、優雅なクーペの『4シリーズ』らしく、硬さのまったくない、なめらかでフラットな乗り心地を保つ。オプションの「Mスポーツブレーキ」も確かな制動力と洗練された作動フィールだった。

Mスポーツ専用の外観エアロアイテムは、これを『4シリーズ』の標準にしてもいいほど、さり気なくスタイリングを引き立てている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る