住友ベークライト、自動車機構部品用フェノール樹脂成形材料を開発

自動車 ビジネス 企業動向
超速硬化フェノール樹脂成形材料・SUMIKON PM-5310
超速硬化フェノール樹脂成形材料・SUMIKON PM-5310 全 1 枚 拡大写真

住友ベークライトは11月13日、成形プロセス時間の短縮に貢献する新たな材料として、超速硬化フェノール樹脂成形材料「SUMIKON PM-5310」を開発したと発表した。

新商品は、ノボラック型フェノール樹脂をガラス繊維で強化、自動車用機構部品として必要な機械特性、耐熱性を持ちつつ、成形プロセス時間の大幅な短縮をとしている。

従来のフェノール樹脂成形材料は、熱可塑性エンジニアリングプラスチックに比べて、成形プロセス中の硬化時間が長いことが課題だったが、新商品は標準的な厚みを持つ成形品の成形プロセス中の硬化時間を、従来のフェノール樹脂成形材料と比べて、1/2以下に短縮。また、熱可塑性エンジニアリングプラスチックのひとつであるガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料(PPS-GF)と比較しても厚み5mmで硬化(冷却)時間が同等、厚み10mmでは硬化時間が1/2以下となる。

さらに、成形プロセスにおける金型内での硬化特性に優れ、成形品表面硬度が安定し易く、高寸法精度、バリの低減などの効果も見込まれ、従来適用が困難であった用途に対しても適用の範囲を広げる可能性を持った材料となっている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  3. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  4. 唯一無二の4気筒250cc!カワサキ『Ninja ZX-25』初の特別仕様「RR」登場に「よっ!待ってました」の声
  5. ランボルギーニの新型スーパーカー、初のカスタマイズ仕様「ポルト・チェルヴォ」公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る