NTN、トー角制御可能な後輪独立転舵システムを開発

自動車 ビジネス 企業動向
後輪独立転舵システム
後輪独立転舵システム 全 2 枚 拡大写真

NTNは11月19日、ステアバイワイヤ操舵システムの技術を後輪転舵にも応用し、左右一体型でありながら、トー角制御が可能な「後輪独立転舵システム」を開発したと発表した。

自動車の後輪転舵は、高速走行時における車両安定や、中・低速走行時のコーナリング性能を向上させる機構で、すでに一部の高級車に搭載されている。後輪転舵の駆動には、電動アクチュエータが用いられ、後輪の左右を一括して1つのアクチュエータで転舵する「左右一体型」と、左右それぞれにアクチュエータを配置して転舵を行う「左右独立型」の2つの方式がある。

左右一体型では、前輪に対して後輪を同位相、あるいは逆位相に転舵する機能だけで、トーイン、トーアウトなどのトー角制御の機能はない。また、左右独立型は、ばね下重量が増加するため、乗り心地に悪影響するなど走行性能が低下する課題があった。

今回NTNが開発した「後輪独立転舵システム」は、ステアバイワイヤ操舵システムの開発で培った技術を応用することで、左右一体型でありながら後輪転舵に加えてトー角制御が可能。さらに、アクチュエータは車両側に設置するため、ばね下重量の増加がなく、乗り心地への影響もないという。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  4. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  5. 六連星の意味を探る! 航空機のDNAが息づくスバルのデザイン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る