ホンダの伊東孝紳社長は11月20日のプレスカンファレンスで「これからのクルマは、速くてかっこいいだけでなく、環境への配慮においても妥協は許されない」との考えを改めて示した。
伊東社長は「ホンダは走りと環境性能を高次元で両立させる新世代パワートレイン技術『アース ドリームス テクノロジー』を2年前に発表した。なかでもハイブリッド技術は大幅に進化、拡充している。1モーターのi-DCD、2モーターのi-MMDを投入し、今後は3モーターのスポーツハイブリッドSH-AWDを『アキュラRLX』、『NSX』に搭載していく」と述べた
さらに「1リットルから2リットルクラスの直噴ガソリンターボエンジン『VTEC TURBO』を新たに開発し、順次新モデルに搭載していく。VTEC TURBOは直噴ターボシステムと排気量のダウンサイジング化により、クラストップレベルの出力性能と環境性能を両立している」と強調した。
その一方で「2015年シーズンよりF1に再び参戦する。新しいレギュレーションにより、環境技術競争が激化する中、F1で培った技術の量産へのフィードバッグが期待できる。ホンダがF1に参戦する価値はまさにそこにある。先日、開発中のエンジンが始動した」ことを明らかにした上で、ショー会場で新エンジンのサウンドを公開した。