札幌で保存中の「名電1号」、来年6月から明治村で展示…11月29日から移送作業
鉄道
エンタメ・イベント

「名電1号」は1901年に製造された26人乗りの木造2軸電車。名古屋電気鉄道が名古屋市内で1907年まで運行した後、札幌電気軌道が購入し、1918年から札幌初の路面電車29号として市営化後の1936年頃まで使用された。戦後は動物園内での展示を経て22号として復活。現在は札幌市交通資料館(札幌市南区)で「木製電車22号」として保存されている。
名鉄と明治村によると、明治村が2015年3月18日に開村50周年を迎えることから、記念事業の一つとして「名電1号里帰りプロジェクト」を立ち上げた。11月29日に札幌市交通資料館から同車を搬出し、翌30日に苫小牧港から太平洋フェリーで名古屋港まで輸送。同港には12月2日に到着し、翌3日に修理工場のある大阪市に移送して修理を行う。
明治村での一般公開は、名鉄創業120周年にあわせて2014年6月から始める。2020年3月まで展示し、その後は再び札幌市交通資料館に返却する予定。
《小佐野カゲトシ@RailPlanet》