【東京モーターショー13】日産ゴーン社長「FCVの普及にはしばらく時間がかかる」

自動車 ニューモデル モーターショー
日産自動車のカルロス・ゴーン社長
日産自動車のカルロス・ゴーン社長 全 6 枚 拡大写真

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は11月20日、東京ビッグサイトの会議室で内外の報道陣と会見し、「燃料電池車(FCV)はさまざまな問題があって、普及するにはしばらく時間がかかる」との見解を示した。

FCVについては、自動車メーカー各社が次世代の環境車ということで開発にしのぎを削っていて、すでにトヨタ自動車とホンダは2015年に市販化をすると発表した。日産もダイムラーとフォードでFCVの技術を共同開発し、2017年に市販化を目指すとしていた。

しかし、その量販は電気自動車(EV)以上に難しくなるという。「問題は水素の充填なんです。EVの充電インフラを整備するのにこれだけ苦労しているのに、水素ステーションとなったらどれだけ時間がかかるのか。設置コストも充電スタンドの10倍以上かかりますからね」とゴーン社長。

水素ステーションが整備されなければ、ユーザーが買ってくれることはないというわけだ。それはEVでも経験済みで、日産は2016年にEVをグローバルで150万台普及させる目標を先延ばししたほど。

「ライバルメーカーは2015年にFCVを量販すると言っているようですが、非常に疑問です。量販は2020年以前にはできないと思います」とゴーン社長は力説し、FCVの目標を延期した。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る