日産 GT-R NISMO、最強 GT-R 誕生の軌跡[動画]

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日産 GT-R NISMOの開発の軌跡を追ったドキュメンタリー映像
日産 GT-R NISMOの開発の軌跡を追ったドキュメンタリー映像 全 1 枚 拡大写真

日産自動車が11月20日、東京モーターショー13でワールドプレミアした日産『GT-R NISMO』。同車の開発現場を紹介した映像が、ネット上で公開されている。

GT-R NISMOは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ、NISMO)のノウハウを生かして開発された高性能プレミアムスポーツバージョン。VR38DETT型3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジンは、レーシングカーの『GT-R NISMO GT3』用の高効率な大容量タービンをはじめ、気筒ごとに最適な点火時期をコントロールする制御や、最適な燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路を採用。最大出力600ps、最大トルク66.5kgmを発生する。これはノーマルに対して、プラス50ps/2kgm。

前後のサスペンションのスプリングと特注のビルシュタイン・ダンプトロニックダンパーは、極限状態でも路面に吸い付くようなグリップや、正確なステアリング応答性を実現するために、専用チューニング。走行中に3パターンのサスペンションモードが選択可能。レースから着想を得たサスペンション設定を補完するため、ワイドリムフロントホイール(20x10.0J)とサイズアップした専用の高剛性ハブボルト、専用タイヤ(フロント255/40 ZRF20、リア285/35 ZRF20)を装着。

さらに、高速コーナリング時のホイール位置を最適化し、操縦安定性を向上させるため、フロントダブルウィッシュボーン式サスペンションに専用アッパーリンクを採用し、キャスタートレールを拡大。コーナリングやレーンチェンジの際の車体の横揺れを最小化するため、重量を低減しながらロール剛性を高める大径中空スタビライザーをリアサスペンションに採用する。

また、高負荷時でもサスペンションの精度の高い動作を確保するため、ボディ結合部には通常のスポット溶接に加え、構造用接着剤による補強も追加し、ボディ剛性をアップ。日産によると、アフターマーケットでは実現できないNISMOのファクトリーチューンだという。

空力性能は、風洞での徹底的な実験や最新のシミュレーション技術を駆使して開発。ダウンフォースは300km/h走行時にプラス100kg、最適化された前後の空力特性は、4輪の接地荷重変動を最小化し、車両の優れたバランスを確保。左右に張り出したフロントバンパーと、後方に延長し絞り込まれた形状のリアバンパーにより、Cd値0.26を達成している。

11月21日、日産が公式サイトを通じて配信した映像は、GT-R NISMOの開発の軌跡を追ったドキュメンタリー。ドイツ・ニュルブルクリンク、仙台ハイランド、フランスの風洞実験場での開発風景や、関係者インタビュー、ニュルブルクリンク北コースで7分08秒679を記録したタイムアタックまで、27分に渡って紹介している。

《森脇稔》

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