【富士スプリントカップ13】GT-R駆る佐々木大樹が先勝…GT300決勝第1レース

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佐々木大樹がGT300第1レースを制した。
佐々木大樹がGT300第1レースを制した。 全 8 枚 拡大写真

SUPER GTとスーパーフォーミュラ、両メインカテゴリーの走行が23日より始まった「JAF GP 富士スプリントカップ 2013」。同日午後には両カテゴリーで最初の決勝となるGT300クラス第1レースが実施され、ニッサンGT-Rの佐々木大樹が先勝を果たしている。

通常はコンビを組むドライバー同士がレース途中でバトンタッチを行なうSUPER GTだが、この特別戦はドライバー個別に第1(土曜)、第2(日曜)の各決勝レースを戦う形式。しかもGT500とGT300を別立てで行なうので、22周、約100kmの短距離レースを2日間で計4回行なうこととなる。また、グリッドに静止した状態からのスタンディングスタート方式が採られることも通常のシリーズ戦とは異なるポイントだ。

GT300の決勝第1レースは14時05分にスタート(出走23台)。朝の予選でポールを獲得していた佐々木(#3 S Road NDDP GT-R/タイヤはヨコハマ)だったが、スタートで出遅れ、オープニングラップを7位で終えた。しかしそこから追い上げて、レース後半にはビヨン・ビルドハイムのメルセデス(#11 GAINER DIXCEL SLS/ダンロップ)と2位を争う位置まで挽回してくる。そして佐々木がビルドハイムの前に出たところで、8秒先を行く首位アレックス・バンカム(#35 NISMO ATHLETE GT-R GT3/ヨコハマ)の左リヤタイヤにトラブルが発生、佐々木は首位に立った。

その後ビルドハイムの追撃を振り切った佐々木は、シリーズ戦を通じてもGT300での自身初優勝。「シリーズ戦で結果を残すことができなかっただけに、この勝利を嬉しく思います。ニスモ、ニッサン、支えてくれた方々に感謝の気持ちを伝えたいです」と語り、「スタートの出遅れは自分の反省点ですが、(GT300の)GT-Rが相性のいい富士で、抜いていくシーンをつくって、レースでのGT-Rの強さを見せられたことは良かったと思います」と続けた。

2位はビルドハイム。3位には小林崇志(#55 ARTA CR-Z GT/ブリヂストン)が入った。シリーズチャンピオン陣営の武藤英紀(#16 MUGEN CR-Z GT/ブリヂストン)は6位。GT300初参戦ながら3番グリッドを獲得し、好スタートから首位を快走する健闘を見せたバンカムは、タイヤ交換のために緊急ピットインして最終的には2周遅れの19位だった。

JAF GPタイトルの行方は明日の決勝第2レースとの総合ポイントで決まるが、今日勝った佐々木の相棒・星野一樹も今朝の予選でポールポジションを獲得している。#3 GT-RがJAF GP獲得に向けて前進したことは間違いないだろう。ただ、今日決勝2位の#11 メルセデスも平中克幸が予選3位、今日決勝3位の#55 CR-Zも高木真一が予選2位と、それぞれ第2レースの上位グリッドを確保しており、この3車による戦いと考える方が妥当か。3車が異なる銘柄のタイヤを履いていることが勝敗を左右するかもしれない。

GT300の決勝第2レースは、明日(24日)の14時05分スタート予定となっている。

《遠藤俊幸》

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