西武鉄道は11月24日の初列車から、池袋線の石神井公園~大泉学園間約1.2kmの下り線を高架線に切り替えた。東京都が事業主体となって実施している、練馬高野台~大泉学園間約2.4kmの連続立体交差事業の一環。
同事業では第1期区間として練馬高野台~石神井公園駅付近約1.2kmの高架・複々線化が2012年11月までに完了しており、現在は第2期区間の石神井公園~大泉学園間の高架化工事が行われている。同区間には踏切が3カ所にあるが、今回の下り線高架化により踏切道(道路と線路の交差部分)の長さがそれぞれ4~5m短くなったほか、遮断時間が約4割減少し、道路の渋滞緩和につながると期待されている。
高架化された区間の各踏切は、これまで上下線の間だったスペースに踏切警報機と遮断機を設置。踏切道の部分には旧下り線線路が残っているものの、隙間はアスファルトで埋められており、踏切前後の線路は撤去されている。高架線と旧下り線の切り替え部分も、今のところ下り電車の先頭などから確認することができる。
今後は上り線の高架工事が引き続き行われる。側道整備などを含む事業期間は2014年度までの予定。