【COTY 選考コメント】幅広いライフスタイルに合うクルマ…こもだきよし

自動車 ニューモデル 新型車
VW ゴルフ TSI ハイライン
VW ゴルフ TSI ハイライン 全 10 枚 拡大写真

今年は10ベストにスモールカーから高級大型車、あるいはハイブリッド車まで多彩なクルマが選ばれた。ユーザーにとっては良いクルマの選択の幅が広がって嬉しい限りだろう。

しかしCOTYに関していえば、ホンダ『フィット』とフォルクスワーゲン『ゴルフ』の2台の一騎打ちになるのではないかと予想した。だからという訳ではないが、ボクの投票も1位、2位はこの2台になった。

なぜゴルフが1位の10点かを説明しなくてはならない。

ゴルフの良さはまずしっかりしたボディの強さが原点になっていると思う。そこにしっかりした強度を持ちホールド感の良いシートが付き、しなやかだがしっかりとしたサスペンションを持ち、正確な動きができるステアリング系がある。そしてダウンサイジングターボエンジンが組合わさることによって、燃料消費が少なくて楽しい走りが実現できている。

GTIをサーキットに持ち込んで思い切り走ってみても、破綻をきたさず安定性を保ちながらハンドルを切った通りに走れる。もう少しじゃじゃ馬な面があってもおもしろさが増すのではないかと思うほど真面目なクルマ創りをしている。

惜しいのはアクセルペダルだ。先代まではオルガン式だったのに、つり下げ式になったことだ。

それでも幅広いライフスタイルに合うクルマで、多くの人に勧められるクルマだと思う。

フォルクスワーゲン『ゴルフ』:10点
ホンダ『フィット』6点
メルセデス・ベンツ『Sクラス』4点
マツダ『アテンザ』3点
ボルボ『V40』2点

こもだきよし(菰田潔)│ モータージャーナリスト/日本自動車ジャーナリスト協会副会長
学生時代から始めたレースをきっかけに、タイヤのテストドライバーになり、その後フリーランスのモータージャーナリストに転身。クルマが好きというより運転が好きなので、その視点でクルマの評価をしている。全国道路標識・標示業協会理事、BMWドライバー・トレーニング・チーフインストラクターなどの肩書を持つ。スポーツドライビングやセーフティドライビングの実技講習だけでなく、2002年からはトラックドライバー向けのエコドライブ講習も手掛ける。

《こもだきよし》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る