【東京モーターショー13】三菱コンセプト XR-PHEV…市販化の可能性もあり

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三菱コンセプト XR-PHEV(東京モーターショー13)
三菱コンセプト XR-PHEV(東京モーターショー13) 全 16 枚 拡大写真

三菱自動車は東京モーターショー13に、クロスオーバークーペのコンセプトモデル『コンセプト XR-PHEV』を出展した。XRはクロスオーバーランナーの意味。

「“女性アスリート”のクラウチングスタートをイメージするような、新しいクロスオーバークーペを表現したいと思った」と話すのは、同社デザイン本部デザイン部主任(デザイン担当)の吉峰典彦さん。

なぜいまクロスオーバークーペなのか。吉峰さんは、これこそが三菱が手掛けるクルマだという。「『ジューク』や『イヴォーグ』などありますが、本来三菱がやるべきクルマだったのにも関わらず、他社に先を越されていることに歯痒さを感じている」と話す。

また、「ダウンサイジングの世の中、『RVR』や以前あった『パジェロイオ』などのサイズのクルマに、よりスポーティなクルマがあるべきだと考えた。かつ、PHEVという新しいコンポーネンツを組み合わせれば、エコかつスポーティな要素が、外観だけではなく、中からも出せるのではないかと思った」と述べ、「PHEVとスポーティという二律背反したところも含めて、このクルマの良さになれば、他社にはない特徴が出せると思う」と話す。

そのデザインをサイドから見ると、ルーフはわずかに下がりながらも、ショルダーラインやその下のキャラクターラインにより、わずかにフロントが持ち上がるようなイメージを持たせている。吉峰さんは、「クラウチングスタートからまさに走り始めた瞬間、少しフロントが持ち上がるイメージだ。この手法により、後席のヘッドクリアランスをあまり犠牲にしなくても、スポーティに見えると思う」と述べる。

吉峰さんは、「PHEVは、電池パックなどいろいろな要素が床下に入ってくるので、単純にルーフを下げてしまうと、室内空間は狭くなってしまう。しかし、この手法を使えば実際のクルマにも応用が可能だ。このショーで評価が得られれば、このデザインテイストの市販化も進めていきたい」と抱負を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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