米国の自動車最大手、GMの高級車ブランド、キャデラックは11月19日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー13において、新型車の『ELR』の詳細を明らかにした。
ELRは2013年1月、デトロイトモーターショー13で初公開。キャデラックの新たな2+2のラグジュアリークーペだ。キャデラック初の市販プラグインハイブリッド車(PHV)になる点が、ELRの最大の特徴。GMはモーター走行を基本に、発電用のエンジンを備えたPHVシステムを2010年末、シボレー『ボルト』で実用化。この「エクステンディット・レンジ・エレクトリックビークル」(航続距離延長EV)技術が、キャデラックELRにも応用された。
今回、キャデラックは、ロサンゼルスモーターショー13において、ELRの詳細を発表。モーターは、最大出力220ps、最大トルク40.8kgmを発生。このモーターのおかげで、ELRは最大60kmのゼロエミッション走行が可能だ。EVモード時には、0-96km/h加速8.8秒の性能。
二次電池は、蓄電容量16.5kWhのリチウムイオンバッテリー。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力84ps)が始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を送ると同時に、バッテリーを充電する。これにより、ELRの最大航続可能距離は、555kmまで伸びる。最高速は170km/h。
なお、キャデラックELRは、米国ミシガン州デトロイトのハムトラマック組み立て工場で生産。米国市場に2014年モデルとして投入される。