AP制度廃止は国民車メーカーの終わり=マハティール氏 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

マハティール・モハマド元首相は、自動車輸入許可証(AP)に関して、制度廃止が国民車メーカー、プロトン・ホールディングスとプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)にとって終わりを意味するとの見解を示した。マレーシアン・インサイダーなどが報じた。

マハティール氏は、APシステムを廃止することで外資系自動車メーカーの流入につながり、ブミプトラ(マレー人と先住民族の総称)をはじめとするマレーシア企業にとり大変不利な状況になると指摘。連邦政府は自動車産業の開放を進める方針を明らかにしているが、APを取得することで知名度の低いブミプトラ中古車輸入業者が事前認可を得ることができているとしてシステムの継続が重要だと述べた。

輸入する車両のメーカーを問わないオープンAPを取得している輸入業者の多くが高級中古車を国外から輸入し、低価格で販売している。国内自動車産業への貢献が少なく、自動車価格の引下げにもつながらないため廃止が望ましいとの声が出ている。

マハティール氏は、砂糖や小麦粉、コメに関しても同様のシステムが採用されたため、特定の個人が恩恵を受け富を築くことに繋がっているとし、自動車のAPを廃止するのであれば、砂糖など別の品目に関しても市場開放を進めるべきだと述べた。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  3. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
  4. ゲームエンジンが自動車開発の共通言語になる!『Unreal Engine』の採用が急拡大する理由【前編】PR
  5. 『頭文字D』『MFゴースト』『昴と彗星』が東京オートサロン2026に集結、AE86・BRZ・86を展示
  6. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  7. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  8. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  9. 【プジョー 2008 新型試乗】サイズ、安全支援、装備の充実度もレベルが高い…島崎七生人
  10. エンジン車は生き残れるのか? EU新自動車政策、その絶対条件と“落とし穴”
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る