三菱重工業は、東京都内で「第6回三菱重工ビジネスパートナー会議」を開催し、協力企業と連携を強化してグローバル競争に対応した最適なサプライチェーンを構築しすることを確認した。
会議に参加した主要パートナー292社に、事業本部の集約・再編によるドメイン制導入の狙いや、事業規模拡大と高収益企業への飛躍に向けた取り組みについて説明したほか、パートナーによる改善活動事例などを紹介した。
会議は、同社の事業計画や重点施策、ものづくりを支える技術面での取り組み、調達方針などを、同社首脳陣から直接伝え、パートナーとの信頼関係を強化することを目的に開催している。
冒頭、同社の宮永俊一社長は「三菱重工の事業戦略」と題して講演し、昨年度から3年間にわたり取り組んでいる中期経営計画の進捗状況を中心に説明した。この中で特に、10月に導入し、来年4月に全面移行する4ドメイン制について、経営資源を効率的に活用して十分な総合力を発揮していく上での重点策と位置づけていることを説明。同社の変革に呼応した「“自助努力・自己研鑽型”の強いビジネスパートナーへの変革」について、パートナーに理解と協力を要請した。
また、今回は日本バリュー・エンジニアリング協会の瀬口龍一会長を講師に招き、バリューエンジニアリング(VE)を事業経営に適用する考え方についての基調講演も行った。
会議では、改善活動などで顕著な成果を上げた事例の紹介や、感謝状贈呈を行った。
ビジネスパートナー会議は、2008年から毎年開催している。同社では今後もパートナーとの関係強化とサプライチェーンの価値向上を進めることにより、変化する事業環境の中で、競争に勝ち抜く俊敏で強靭な企業体質を追求していくとしている。