経営破綻したスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)を買収したナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン社(NEVS社)。同社が、サーブ車ベースの市販EVの発売時期を公表した。
ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン社は2012年5月、元ボルボ(商用車)CEOのKarl-Erling Trogen氏が立ち上げたEVベンチャー企業。同社の主な出資者は、中国(香港)の代替エネルギー会社と日本の投資会社であり、いわば日中連合企業にサーブは買収された形。
NEVS社は将来的に、サーブをEVメーカーに転身させる方針。当初の計画では、2013年末から2014年をメドに、現行サーブ『9-3』をベースにしたEVを市販する予定だった。
12月2日、NEVS社は2年ぶりとなるサーブ9-3の量産再開に合わせて、サーブ車ベースの市販EVの発売時期を公表。「2014年春、サーブ9-3ベースのEVを発売する。最初の市場は中国」と明らかにした。
この9-3のEVには、日本企業が開発したEV技術が導入されるもよう。NEVS社は、「我々のパートナーと中国山東省青島市は、200台のEVを最初の注文分として購入」と説明している。