三菱マテリアル、HV向け次世代パワーモジュール用高性能絶縁回路基板を開発

自動車 ビジネス 企業動向
厚Cu付きDBA基板
厚Cu付きDBA基板 全 3 枚 拡大写真

三菱マテリアルは、ハイブリッド車(HV)の高出力モータ電源制御用のインバータなどに広く採用されている絶縁回路基板として、新しい材料構成である銅(Cu)をアルミニウム(Al)に直接接合した、次世代パワーモジュール用高性能絶縁回路基板「厚Cu付きDBA基板」を開発した。

今回開発した厚Cu付きDBA基板は、DBA基板の製造・開発で培ってきた高い接合技術と材料構成の最適化で実現したもので、熱抵抗低減や高い信頼性が要求される自動車や鉄道に適している。

セラミックス基板の両面に接合されたアルミニウム板に、銅回路材を直接接合した構造で、従来の約4倍となる肉厚3.0mm程度の銅回路材接合が可能となる。銅板とセラミックス基板の間に接合した高純度アルミニウム層が、熱応力を緩和し、温度サイクル(マイナス40~125度×3000サイクル以上)の条件下でもセラミックス割れを防止する。

セラミックス基板として、窒化珪素だけでなく、熱伝導率の高い窒化アルミニウムを用いることも可能で、両面Cu付き構造やアルミニウムヒートシンク一体型構造など、様々な構造にも対応する。

今回の開発品は、銅事業とアルミニウム事業を持つ三菱マテリアルグループの特徴を生かした「マテリアル・プレミアムの実現」。今後も、独自の技術を活かした製品開発によるパワーモジュール用高性能絶縁回路基板を通じて、電力機器分野の発展に貢献していくとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る