名村造船所は、伊万里事業所(佐賀県)で建造していた商船三井向け22万5000トン型鉱石運搬船「青葉山丸」の命名・引渡し式を実施した。
船は22万5000トン型鉱石運搬船(VLOC)シリーズの5番船となる。
新造船は、西豪州最大喫水を確保しながら全長を319メートルに抑えたことにより配船の柔軟性を確保した。独自開発の「ナムラ・フロー・コントロール・フィン(NCF)」と「舵付きフィン」を装備し、推進性能の向上と燃料消費量の低減を図った。
また、燃料油タンクの二重船側構造化により安全性・信頼性向上を図った。係船設備への要求が厳しいブラジルのポンタ・ダ・マディラ港への配船も考慮した係船設備とした。
港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水、ホールド洗浄水の船外排出を適切に管理するため、汚水などの貯蔵タンクを装備する。バラストタンク新塗装性能基準を適用し、バラストタンクの腐食防止を図って、船舶の安全性向上を図った。
低摩擦型(低燃費型)船底塗料を採用し、船体水面下に作用する摩擦抵抗の低減を図ることで、環境負荷への軽減に配慮した。