井関農機、中国子会社を東風汽車との合弁会社と統合で合意

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井関農機は、中国の連結子会社である井関農機(常州)と、持分法適用関連会社である東風井関農業機械(湖北)を、2014年1月に事業統合することで、東風井関の株主である東風資産管理、東風実業、上海嘉華投資と合意した。

井関農機は、中国市場をグローバル展開の重要な柱の一つとして、2003年に江蘇省常州市に井関常州を主要拠点とし、自脱型コンバイン、田植機を製造・販売してきた。2011年には、東風汽車グループとの合弁会社である東風井関を設立し、中国の農業機械市場で事業展開を加速してきた。

2014年からは汎用コンバインを本格販売するなど、グローバル展開を加速するため、次のステージに向けた取り組みを推進する。また、東風汽車グループでは、中国政府の国際的競争力を持つ有力な農業機械メーカーを育成する方針のもと、農業機械事業の将来性を高く評価し、東風井関の事業拡大を重要な方針に位置付けている。

こうした背景から、井関農機と東風汽車グループは、東風井関と井関常州を統合し、両社が保有する技術やノウハウ、販路などを有効活用してシナジー効果を発揮するとともに、強固な経営体制を構築することで事業基盤を強化する。

事業統合会社「東風井関農業機械」は、東風汽車グループのブランドや知名度に加え、部品の調達などで東風汽車グループの総合力を活用する。同時に、井関農機が持つ製造、購買、品質、技術、販売、企画などのノウハウをそれぞれの分野で活用することで、製品の品質や商品力向上を図る。

事業統合会社の資本金は5億1000万元(約81億6000万円)で、井関農機、東風汽車グループが折半出資する。董事会は、井関農機から社長をはじめとする4人の役員と、東風汽車グループも、東風資産管理の総経理を含め同数の董事で構成、事業統合会社の最高決議機関として全体を管理する。

井関農機は、東風汽車グループと、中国市場を始めとするグローバル市場で競争力の高い製品を供給していく。

《レスポンス編集部》

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