中国汽車工業協会は12月10日、中国における11月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、単月としては過去最高の204万3900台。前年同月比は14.1%増と、9か月連続で前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売が落ち込んだ。しかし、今春以降は、回復傾向にある。
日系メーカー3社の11月実績では、日産自動車が13万1800台を売り上げ、前年同月比は95.7%の大幅増。5か月連続で前年実績を上回った。引き続き、主力セダンの新型『シルフィ』が販売を牽引。
トヨタは8万9800台を販売し、前年同月比は40.7%増と、3か月連続の前年実績超え。8月末にモデルチェンジを受けた新型『RAV4』が、現地でのSUV人気を背景に、販売を伸ばした。
ホンダは8万3013台を売り上げ、前年同月比は101.5%増と大きく増加。3か月連続で前年実績を上回った。新型『アコード』や、中国専用セダンの『クライダー』発売の効果が持続する。
中国の2013年1‐11月累計新車販売台数は、前年同期比13.5%増の1986万0100台。2012年の1930万6400台を上回り、単一市場としては初の年間2000万台超えが見えてきた。