トヨタ自動車はフルモデルチェンジして間もなく発売するミニバン『ノア』&『ヴォクシー』を、東京に続き名古屋モーターショーに出展。日産『セレナ』やホンダ『ステップワゴン』とライバルがひしめく同セグメントに、トヨタはハイブリッドモデルを投入する。
会場に展示されたハイブリッドモデル「ノア コンセプト」を観察すると、HV用バッテリーは運転席と助手席の下に配置され、荷室スペースを犠牲にすることなく仕上げている。また、3列目シートの跳ね上げ機構は、座席を跳ね上げ時、2列目ーシートのスライド機能を有効とするため、壁側にピッタリ密着するよう工夫が施された。
同セグメントへのハイブリッドモデルの導入について、開発を担当したトヨタ自動車の池本浩之氏は「やはり、『プリウスα』では少し小さく、荷物や人がゆったり乗れる車が欲しいとの声がありました」と話す。
また、ミニバンの売れ行きを左右する3列目シートを含めた荷室スペースについては「競合モデルには床下にシートを収納するタイプもありますが、お客様のニーズに合わせて跳ね上げシートを採用しました」と明かした。
一般来場者のハイブリッドモデルに対する関心については、池本氏「どれくらいの受注が入るかは、正式な受注が始まっていないので予想がつきません。ただ、東京モーターショーや名古屋モーターショーにおいても、会場ではハイブリッドのことを聞かれることが多く、かなりハイブリッドを待っていたお客様がいるのでは、という感触を得ています」とコメントした。