オービタルサイエンシズ、ISS冷却系統故障のためシグナス補給船打ち上げを延期

宇宙 企業動向
12月10日、アンタレスロケットへの搭載作業に向けて準備中のシグナス補給船
12月10日、アンタレスロケットへの搭載作業に向けて準備中のシグナス補給船 全 1 枚 拡大写真

オービタルサイエンシズ社は、12月11日に発生したISS冷却系統の故障の影響により、12月18日に予定していた国際宇宙ステーション補給機シグナスの打ち上げを延期し、19日とすると発表した。

オービタルサイエンシズ社のアンタレスロケットによるシグナス補給船の打ち上げは、9月の初打ち上げに次いで2回目となる。バージニア州ワロップス島の中部大西洋地域宇宙基地から、アメリカ東部時間19日午前9時19分~9時24分(日本時間20日11時19分~11時24分)に打ち上げられる予定だ。国際宇宙ステーションへの到着は12月22日以降になる見通し。シグナス補給船は、若田光一宇宙飛行士がISS到着時の把持、結合、またはISSからの離脱のいずれかを担当する予定。

42日間を予定している「Orb-1」シグナス補給ミッションでは、約2000キログラムの補給物資を運ぶ。ISSから放出される予定の33機の超小型衛星や、宇宙と地球上でのアリの行動を比較する実験設備などが含まれる。アリ飼育では、アメリカの高等学校までの生徒が教室でリアルタイムにISSでのアリの行動観察できるようになるという。

今回の打ち上げ延期は、12月11日に発生したISSのアンモニア冷却装置のポンプ故障によるもの。オービタルサイエンシズによれば、故障の原因と対応によっては、さらなる延期の可能性もあるとしている。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る