ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツが、全世界で発売したばかりの新型『Sクラス』。同車が米国で、早くもリコール(回収・無償修理)を行うことが分かった。
これは12月17日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「メルセデスベンツの米国法人、メルセデスベンツUSAから、新型Sクラスに関するリコールの届け出があった」と発表している。
今回のリコールは、新型Sクラスの前席シートベルトの不具合が原因。NHTSAによると、シートベルトアンカーが正しく取り付けられていないために、事故の際、シートベルトが緩み、本来の機能を発揮しない恐れがあるという。
対象となるのは、2014年モデルの新型Sクラスの「S550」グレード。米国で販売された290台がリコールに該当する。
メルセデスベンツUSAは、対象車を保有する顧客に連絡。販売店でシートベルトに異状がないか点検を行い、不具合が見つかれば、シートベルトアンカーを正しく取り付けるリコール作業を行う方針。