ISS、外部排熱システム異常対策で船外活動を実施へ…シグナス補給船の打ち上げは2014年1月以降に延期

航空 テクノロジー

米航空宇宙局(NASA)は、12月11日に発生した国際宇宙ステーション(ISS)の外部排熱システムの異常への対応として、3回の船外活動(EVA)でポンプモジュールの交換を行う方向で調整に入ったと発表した。

ISSの熱制御システムは、外部熱制御システム(ETCS)と内部熱制御システム(ITCS)に分かれており、船内で発生した熱はITCSで集め、船外の熱交換機を通してETCSに送られ、ラジエータから宇宙空間に放熱する。

ETCSは2系統あり、A系のポンプモジュール内の冷媒のアンモニアを、冷却用ラジエータへ流す量を調整する流量調整弁が故障したため、A系の排熱機能が停止した。これに伴って、異常が発生した系統に接続されている、各モジュールへの給電用電源変換装置の排熱ができなくなった。この給電用電源変換装置から給電を受ける日本実験棟「きぼう」の電源系統2系統のうち、1系統の電力供給が停止された。

このポンプモジュールの交換のため、リチャード・マストラキオ宇宙飛行士、マイケル・ホプキンス宇宙飛行士が12月21日、23日、25日の3回に分けてEVAを実施する見込みだが、EVAの実施については、12月20日に最終決定する。

一方、12月20日に予定していたシグナス補給船運用1号機(Orb-1)の打ち上げは2014年1月以降に延期となった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  2. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
  3. 新車でも中古車でもない“第3の選択肢” ガリバー発の新ブランド「リメイクカーズ」誕生
  4. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  5. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る