英国のジャガーカーズが、新型メルセデスベンツ『Sクラス』に採用した革新的技術、「マジックボディコントロール」を揶揄する映像を製作し、ネット上で公開。これに対して、早速メルセデスベンツが応酬している。
新型Sクラスのマジックボディコントロールは、フロントガラス上部の内側に装着されたステレオマルチパーパスカメラで、最大15m前方の路面の凹凸を検知。そして、四輪それぞれの油圧ユニットに供給されるオイル量を正確にコントロール。最適な減衰を可能にする連続可変ダンピングシステムとともに、完璧に近い乗り心地を実現する先進のシステム。
12月17日、ジャガーカーズの米国法人、ジャガーUSAは公式サイトにおいて、このマジックボディコントロールを揶揄する映像、『ジャガー対チキン』を公開。ニワトリを使った内容は、メルセデスベンツのCMに似ている。ところがラストシーンでは、本物のジャガーが登場し、このニワトリを襲ってしまう。そして、「マジックボディコントロールだって? 猫(ジャガー)のような反射神経の方がいい」と、挑発的なコメントで結ばれている。
12月19日、メルセデスベンツは公式Facebookを通じて、ジャガーの挑発に応酬。1枚の画像を公開し、そこには、新型Sクラスが走行中、前方に飛び出してきたジャガーが写っている。
そして、メルセデスベンツは、「猫(ジャガー)のような反射神経では、速さ的に不十分。我々には危険を察知して備えるための、PRE-SAFE (プレセーフ)ブレーキがあるのです」と応じている。
プレセーフとは、ドライバーが危険を回避するために、急操舵や急制動の操作をすると、プレセーフのコントロールユニットがESPとブレーキアシストのセンサーからの情報を総合的にチェック。その結果、事故が起きる可能性があると判断すると、必要に応じて自動でブレーキをかけるなど、乗員保護に備えるシステム。