国土交通省は12月25日、通常使用の自動車を対象とした、排出ガス性能劣化要因分析調査を昨年度に引き続き実施すると発表した。
国土交通省では、大気環境の改善に役立てるため、自動車の排出ガス規制の強化を進めてきた。その結果、最近の自動車では新車時の排出ガスレベルが極めて低く抑えられている。一方、今後の排出ガス対策では、新車排出ガス規制の効果を失わないよう、使用過程時においても新車時の排出ガス性能を適切に維持・管理することが課題となっている。
このため、国土交通省では、昨年度に引き続き、「自動車排出ガス性能劣化要因分析調査」(サーベイランス試験制度導入調査)を実施。通常使用している自動車について排出ガス性能を評価するとともに、排出ガス性能が悪化している車両については、その要因分析および適切な対策の検討を行う。
調査は、国土交通省から委託を受けた交通安全環境研究所から、一般の自動車ユーザーに、依頼文を送付。協力してもらえるユーザーから自動車を借りて排出ガス試験などを行う。車両の提供およびアンケートへの回答は任意。