宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙開発利用部会で新型基幹ロケットの開発計画を承認した。
新型基幹ロケットは、2014年度から開発に着手し、2020年に試験機1号機を打上げる計画。また、新型基幹ロケットでは、JAXAがロケット技術基盤を保持・活用することと、運用段階で民間事業者が自律的に打上げサービス事業を展開して産業基盤を維持するため、開発段階から民間が主体性を持つ体制を構築することが決まっている。
JAXAは今後、ミッション要求の妥当性に関する審査を行った後、新型基幹ロケットの開発・運用を取りまとめる民間事業者を選定し、2014年度から開発に着手する予定。
来年1月下旬に宇宙輸送ミッション本部内のミッション定義審査(MDR)を実施し、2月中旬にJAXA経営層によるプロジェクト準備審査、2月中旬~3月末に新型基幹ロケットの開発・運用を取りまとめる民間事業者を選定する。
また、2014年度は、システム設計と要素技術開発を行い、システム定義審査(SDR)を実施して、システム仕様を設定するとともに、開発コスト含めた開発計画を設定する。この結果を踏まえ、基本設計フェーズの作業を実施する予定。
今後、ロケットの開発状況については、宇宙開発利用部会の場で報告していく。