【マツダ アクセラ スポーツ 15S 試乗】色気と美しさの裏側に、操る楽しさ…岩貞るみこ

試乗記 国産車
マツダ アクセラスポーツ 15S
マツダ アクセラスポーツ 15S 全 4 枚 拡大写真

マツダのデザインは、波にのっている。国産車が苦手な色気の出し方がすごくうまい。昼間見るときはもちろんだが、夜、都市の灯りのなかにたたずみながら自らも発光している姿は、思わず目をとめてしまう。

【画像全4枚】

アクセラもそんなデザインだ。セダンとハッチバックの「スポーツ」。よく見ないとどちらかわからないくらい似ていて、美しく、それぞれがまとまっている。

インテリアも計算されている。質感のよさもさることながら、特に、囲まれ感とドラポジ。外側から見ると、運転席脇のフロントガラスのウエストラインは一直線なのに、内側の内装は中間あたりでV字になっている。前方に向けて上昇ラインを描き、それがそのままフロントウィンドーの高さにつながる。ゆえに、開放感があるのに運転中は包まれ感があるわけだ。スキージャンプの選手が、自分の板が目の前にないと平衡感覚がつかめずに怖いとよく言うけれど、まさにあの感じ。ほどよい高さに保たれたダッシュボードがなんとも安心できる。

きっちりとドラポジをあわせ、気分が満たされた状態でスタートさせると、むむ、重い! ずっしりと手ごたえのあるパワステ。さらにアクセル。踏み込んでもすぐに出るのではなく、自分自身で踏まないと前に出ないしっかりとした重さ。それもかなりな重さ。これがアクセラの目指す、操る楽しさかと納得しつつ、しかしながら、2.0リットルエンジンをトライするとこちらは抜けるように軽い加速感。この異なるふたつの性格、購入検討者は要チェックだろう。

ハンドリングは楽しく、コーナリングも気持ちいい。ちょっとオーバースピードかとびびりつつコーナーに進入しても、さらにハンドルをきれる頼もしさ。安定しているわ、遠心力をヘンに感じさせないわ、懐の深さを余裕でみせてくれる。そして、マツダお得意の、トランクの広さも見逃せない。このクルマが、欧州や豪州で人気の理由がよくわかる。新型もきっとかの地で売れるんだろうな。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「何度見てもかっこいい」アルファロメオの観音開きクーペ『クオーレロッソ』にSNSで反響!
  2. ホンダアクセス、フランツシステムを最新『フィット』に対応…両上肢不自由な方向け足操作の運転補助装置
  3. フィアット『トポリーノ』に2台のワンオフ、スピードスターと4シーター登場…ジウジアーロらが制作
  4. フォロフライの商用EV「F11VS」、3人乗りミドルルーフ仕様を受注開始…荷室高150mm拡大
  5. ホンダ『ステップワゴン e:HEV スパーダ』に特別仕様「ブラック エディション」、価格は418万5500円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 物流のAI革命「ロジスティクス4.0」の先にある商用車の新ビジネス…ローランド・ベルガー 小野塚征志氏[インタビュー]
  3. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る