米ワシントンDC地下鉄、川重製の新車7000系が入線…最大748両を発注へ

鉄道 企業動向
川崎重工がWMATA(ワシントン首都圏交通局)から受注し、今回第1陣が納入された地下鉄車両7000系。将来は同地下鉄車両の半数以上が7000系となる
川崎重工がWMATA(ワシントン首都圏交通局)から受注し、今回第1陣が納入された地下鉄車両7000系。将来は同地下鉄車両の半数以上が7000系となる 全 2 枚 拡大写真

米首都ワシントンDCで地下鉄を運行するワシントン首都圏交通局(WMATA)は1月6日、同局が川崎重工に発注していた新型地下鉄車両7000形の第一陣を受領したと発表した。今後数カ月間の試運転を経て、今年後半に営業運転を開始する見込み。

7000系は、1976年の同地下鉄開業時から使用されている1000系車両の置き換えや、ダレス国際空港への新線「シルバーライン」計画などに向けて発注された同地下鉄初のステンレス製車両。1両あたりの長さは23m、幅は3.1mで、最小4両、最大8両編成で運転される。従来の車両は2両編成を複数連結する形のため、各車両に運転室があったが、7000系は4両編成を1単位として運転室の数を減らし、車内のスペースを広げた。

車体は万が一の衝突に備え、他の車両に乗り上げて脱線することを防ぐ「アンチクライマー」を装備しているほか、火災対策など安全性を重視。車内には液晶ディスプレイやLED(発光ダイオード)表示装置などによる案内表示システムを搭載しているほか、安全監視カメラの設置や手すりの数を従来車より増やすなど室内装備も充実させた。

WMATAは現時点で7000系車両528両を発注しており、2018年までには同地下鉄を走る車両の半数以上が7000系となる予定。さらに追加も計画されており、最大で748両が発注される見込みとなっている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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