【東京オートサロン14】軽量PHVスポーツ TE-Spyder 800、エンジンダウンサイズでモーター電圧アップ

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プリウスユニットを移植しただけではないTE-Spyder 800
プリウスユニットを移植しただけではないTE-Spyder 800 全 6 枚 拡大写真

トヨタ技術会が『MR-S』をベースに開発したライトウェイトPHV『TE-Spyder 800』は、単にプリウスのシステムを移植しただけはない。「乗って楽しい」をコンセプトにさまざまなチューニングが施されている。

【画像全6枚】

まず、ベースがMR-Sなので、プリウスのパワーユニットはリアに搭載される。次にバッテリーの位置だが、センターコンソールに縦長に配置される。これは車の重量バランスを考えてのことだ。また、これだけだとフロントが軽すぎて走行性能に支障をきたしかねない。そこでモーターを制御するインバーターやコントロールユニットをフロントに配置している。

ショックアブソーバーはKYB製。スプリングとスタビライザーはMubea製だ。また、フロアーやメンバー類、バルクヘッドにもアルミニウムを多様して軽量化を図っている。ボディ関係でも各所にFRPを利用し、フロントとリアのフードはカーボンFRPだ。

軽量化に貢献しているのは実はエンジン本体でもある。搭載されるエンジンは、1NZ-FEと、プリウスでも排気量を1800ccではなく、あえて旧型用の1500ccとしている。エンジンをダウンサイジングすることで軽量化する設計だ。その分モーターの制御とエンジンチューンで低速のトルクを重視したセッティングを実現した。

これにより、とても1500ccのプリウスとは思えない加速感を味わえるという。その実力は0-100km/h加速は5.8秒と6秒を切っている。

現在のところ、モーター制御において、それほどスポーティーな制御を行っているわけではないという。しかし、モーターの駆動電圧はノーマルプリウスの650Vから715Vまでアップさせている。これもスペシャル設計のカスタムカーならではのセッティングだが、モーター制御を発進からパワーアシストするようなアクティブなものにすれば、さらにホットなモデルになるのではないだろうか(ただし、MRということを考えるとかなりじゃじゃ馬になりそうだが)。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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