GM、乗用車とトラックに自社の特許技術の使用を促進…業界初のアルミ溶接技術など

自動車 ビジネス 企業動向
GMのアルミ溶接
GMのアルミ溶接 全 4 枚 拡大写真

GMは1月10日、乗用車とトラックに自社の特許技術の使用を現状よりさらに促進する、と発表した。

今回、その対象となる一例は2014年型『コルベット・スティングレイ』に採用された業界初のアルミ溶接プロセスに関する特許技術だ。アルミ溶接は、軽量なアルミニウムの使用量を増加させるのに有効で、それにより燃費と走行性能の向上が得られる。コルベット・スティングレイでは車体を2ポンド軽量化できるアルミスポット溶接を354カ所に採用している。

もうひとつの例は、コルベット・スティングレイのトランク通気口を開閉する重い電動アクチュエータの代わりに、軽量な形状記憶合金ワイヤを使用する特許技術だ。これは、トランク・リッドを閉じるときにトランク・リッドがトランク室内に空気を圧縮してしまい、トランク・リッドを閉じることが困難になるのを防止するために必要なもので、形状記憶合金ワイヤを使用したトラク通気口の開閉システムは、以前のモデルよりトランク・リッドを容易に閉めることができ、しかも軽量でコンパクトだ。

民間の大手独立系特許分析業者である「特許委員会」によると、GMは2013年に1672の米国特許を取得しており、この数は2位のトヨタより176多く、フォードの2倍以上の特許件数に達する、という。

GMチーフテクノロジーオフィサー兼、GMグローバル研究開発副社長兼、GMベンチャーズ社長であるジョン・ランクナー氏によると、「アルミ溶接と形状記憶合金に関する画期的な技術は、GMが実際の製品に知的財産を活用する方法を示している。業界の形勢を変えることができる自動車の機能や製造プロセスのために特許技術を商品化することは、GMの技術開発に対する方針を反映したものだ」と述べている。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る