ポリテクニック(総合技術専門学校)新卒者の昨年の初任給(中央値)は月2,000Sドル(約16万4,000円)で、前年より2.6%増加した。就職率(フルタイムの職)はやや低下したが、自分が希望する職を見付けられるまでの間、パートや短期契約の職を選択した新卒者の割合が高まったためだ。
人材仲介のケリー・サービスによると、新卒者は実際の役に立つ技術を身に付けていることを雇用者は高く評価している。南洋、ニーアン、リパブリック、シンガポール、テマセクの5ポリテクニックの新卒者1万4,339人を調べた。
新卒者の就職率は89.8%で、前年の91%を下回った。正社員として就職した新卒者の割合は62.7%(前年は65.4%)。
また兵役を終えた新卒者の就職率は92.8%(同93.1%)で、正社員として就職した者は74.2%(同77.8%)と同じような傾向だった。
パート職または短期契約の職に就いた新卒者の割合は27.1%と前年(25.7%)より上昇。兵役修了者では18.7%(同15.3%)だった。
GMPグループによると、ポリテクニック新卒者は就職先には困らないため、理想のフルタイムの職を見付けられるまで、臨時の仕事に就く傾向を強めている。学業を続けるかを検討する間、短期の職に就くケースも増えているようだ。