オーストリアの長大鉄道トンネル工事が開始…世界遺産登録路線のバイパス

鉄道 テクノロジー
ゼメリング・ベース・トンネルの全体図。赤い部分が今回工事の始まった区間。
ゼメリング・ベース・トンネルの全体図。赤い部分が今回工事の始まった区間。 全 1 枚 拡大写真

オーストリアの首都ウィーン南西に位置するゼメリング峠で1月7日、新たな鉄道トンネル「ゼメリング・ベース・トンネル」の本格的な工事が始まった。世界遺産として知られる、同峠を通る国鉄の幹線「ゼメリング鉄道」のバイパスとして、2024年の開業を目指す。

同トンネルの全長は27.3km。準備工事は2012年春に始まっており、全体を3つに分けた工区のうち中間にあたる約13kmの区間から掘削を開始した。約8.6kmはトンネルボーリングマシン(TBM)を使用し、残りの約4.3kmはオーストリアで開発された山岳トンネル工法、NATMにより掘削する。同区間の工費は約6億2300万ユーロ(約888億円)。

ゼメリング鉄道はアルプスを越える初の山岳鉄道として1854年に開業。トンネルや数多くの石橋によって険しい峠を越える路線で、技術と景観の調和などが評価され1998年に世界遺産に登録された。同線はウィーンと同国南部を結ぶ幹線ルートにあたり、現在も特急列車や貨物列車などが多数運行されている。

トンネルは現在の路線を補完する目的で建設。トンネル経由の場合、ウィーンと南部の都市グラーツ間の所要時間が約30分短縮されるほか、現在の路線では勾配のため複数の機関車を連結(重連)して運転している重量貨物列車を機関車1両で運行できるようになるという。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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