三井造船、6万6000重量トン型ばら積貨物運搬船「ドラフトスレイヤー」を引き渡し

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三井造船、6万6000重量トン型ばら積貨物運搬船「ドラフトスレイヤー」を引き渡し
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三井造船は、玉野事業所で建造していたギリシャのキニシス・ナビゲーション/ニオビス・シッピング向け6万6000重量トン型ばら積貨物運搬船「ドラフトスレイヤー」が完成し、引き渡したと発表した。

新造船は、三井造船の新型環境対応・低燃費船ラインナップ「neoシリーズ」の第1弾で、新ジャンルの幅広浅喫水船型6万6000重量トン型バルクキャリア「neo 66BC」であり、同船型2隻目の竣工となる。

4基のクレーンを装備した5ホールド(貨物艙)の汎用バルクキャリアで、56BCの使い勝手を踏襲しながら大型化を図っている。載荷重量6万6000トン以上を確保でき、キャパシティーも8万2800立方メートル以上と大容量を確保した。石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆をはじめとした多様なばら積み貨物に対応可能で、長尺物やホットコイルなどの半製品の輸送にも対応できる。

大型化しても燃量消費量は従来型スープラマックスバルカーと同等以下となる新開発の省エネ船型を採用した。オーバーパナマックス幅だが、抵抗特性のほかに、現状トレードパターン、港湾事情、顧客ヒアリングの結果などを総合的に調査・考慮した結果、幅広浅喫水とすることで、配船自由度を確保しながら輸送の効率化を実現するとしている。

平水中抵抗推進特性を持ち、波浪中の耐航性や操縦性にも配慮した新開発の船首尾形状を採用した。長さ/幅ともこのクラスでは最大級のハッチ開口を持つ。

主機関にはMARPOL NOX排出規制(Tier II)を満たした新型電子制御エンジンである三井-MAN B&Wディーゼル機関7S50ME-B9.3を搭載し、幅広い出力域で低燃費を実現。SOX排出規制強化に配慮し、ECA(排出指定海域)内の航行に対応できる低硫黄燃料油専用のタンクを持つ。国際船級協会連合(IACS)共通構造規則(CSR)を適用している。

《レスポンス編集部》

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