ドイツの自動車大手、ダイムラーは1月15日、スペイン・バスク州のビトリア工場に、1億9000万ユーロ(約270億円)を投資すると発表した。
ビトリア工場は、メルセデスベンツの商用車の生産拠点。1950年代初頭に建設され、2003年からは『ビトー』と、その乗用モデルの『ビアノ』(日本名:『Vクラス』)を生産している。
年産能力は、およそ7万5000台。工場の敷地面積は60万平方mで、建屋部分は37万平方m。3100名の従業員を雇用している。
今回の投資は、ビトリア工場の車体プレス、塗装、組み立てラインの改修が目的。1億9000万ユーロを投じて、2014年内に始まる新世代の中型商用バンの生産に向けた準備を行う。
ダイムラーのメルセデスベンツ商用車生産担当、ライナー・ルース取締役は、「ビトリア工場はスペイン・バスク地域で唯一の自動車組み立て工場。3100名の雇用者数は、地域最大規模でもある。次世代中型バンの生産に向けた準備に全力で取り組む」と、意欲を示している。