【スズキ ハスラー X 試乗】センスだけでなく実用性も上々…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ ハスラーX
スズキ ハスラーX 全 8 枚 拡大写真

ライフスタイルに合わせた用品、アクセサリーが豊富に揃うのも『ハスラー』の特徴。「クルマの開発段階から実際にあるクーラーボックスをモジュールに使い勝手を検討するなどして考えた」(スズキ)というコダワリのアイテムばかりだから注目だ。

天井左右には、キャップを外せばアクセサリーのフックを取り付けられるようになっている。もちろんクルマ本体も、汚れに強い(掃除しやすい)樹脂ボードをラゲッジスペースフロアとしたり、後席ドアにもペットボトル2本が置けるポケットを備えたりと実用重視。ワゴンRなどと同様、後席は“沈み込みながら折り畳む”仕組みだから、フルフラットは文字どおり床が低く平らになり使いやすい。

試乗車はパッションオレンジ/白のボディ色のXの2WDだったが、明朗快活な印象のこのボディカラーは好感がもてた。内装もオレンジで、毛足の長い用品のフロアマットのコーディネーションも完璧。マイカーというとモノトーンを選びがちだが、心意気でこういう色に乗るのも爽快でいいだろう。

「減速後のアイドリングストップが、ブレーキペダルの力加減で中断してしまう。今回はそのあたりの制御も見直した」(スズキ)など、地道なリファインも多数。NAエンジンは数値上はターボとの差はあるが、実際のジワッと穏やかで十分な力の発進等、実用上の不満のない実力を発揮してくれる。2WDモデルは4WDより軽量な車重により軽やかな走りと、快適な乗り味をバランスよく実現している。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. デンソーが「高品質トマト」を開発!? 種苗メーカー買収で食農分野を加速
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る