新日鉄住金は1月17日、名古屋製鉄所で停電トラブルが発生したと発表した。
同社によると1月17日午前11時50分ごろ、名古屋製鉄所構内にある自家発電所変電室内での異常により、構内で停電が発生した。この対応として、コークス炉ガスをコークス炉上で燃焼させたため、大量に発煙した。
事故での人的被害は発生していない。また、煙の発生源となったコークス炉ガスは、燃焼させて、安全に大気へ放散している。生産設備への影響については、現在調査中だが、大きな被害は出ていない模様。
名古屋製鉄所ではトヨタ自動車やホンダ向けの自動車用鋼板を製造しており、同製鉄所の供給がストップすると、自動車メーカーの生産ラインにも影響を及ぼす。
同社は「近隣住民をはじめ、関係各位に多大なご迷惑をおかけしました」と謝罪。今後、原因究明、再発防止に努め、製品供給面での迷惑を極力かけないよう取り組むとしている。