【CES14】フランスの部品メーカー「ヴァレオ」は視線で操作する新機能に注目!

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無人で駐車枠へ切り替えながら入っていくイヴォーク
無人で駐車枠へ切り替えながら入っていくイヴォーク 全 8 枚 拡大写真

今年もCESには自動車メーカーや関連部品メーカーがこぞって出展した。世界の自動車部品メーカーとして屈指のシェアを持つフランスの『ヴァレオ』もCESに初出展したメーカーの一つ。デモ走行も行ったオートパーキングシステムをメインに、数々の最新技術を披露した。

ヴァレオのブースは、普段はLVCCの駐車場として使われているモノレール駅のすぐ横に設営された。ここでは同社の最新技術が解説され、目の動きによって運転を支援する「アイ・コントロール・システム」や、新型キャデラック・エスカレードに搭載される「Full LEDライティングシステム」を展示。オートパーキングシステムについては、別会場でデモが行われた。

なかでも「アイ・コントロール・システム」は、来場者が自ら体験してそのメリットを感じられるコーナーを用意。目のキャリブレーションに数分かかったものの、登録を追えると視線を送るだけでスイッチにON/OFFが行われ、画面の切り替えなどが行われているのが確認できた。

とくに便利さを感じたのはヘッドアップディスプレイ上に表示されるアイコンに視線を送ると、それだけでモード切替などが行えること。これだと視線は常に道路上にあるわけで安全面に対してもメリットは大きい。また、メーターナセル内に表示された場合は、凝視してしまう危険はあるかもしれない。ただ、これもカテゴリー分けにはイイと思うし、認識も慣れてくればもっとクィックに行えるようになるだろう。

「Full LEDライティングシステム」は、2014年型キャデラック・エスカレードに搭載されるもので、LED化によってデザインに自由度が与えられ、独自の『BeamAtic Premium LED』によって、対向車を幻惑させることなく、広範囲で適正な配光を実現できているとする。

別会場で行われた「オートパーキングシステム」で使われた車両はレンジローバー「イヴォーク」。道路から垂直に位置する駐車枠へ自動的にクルマが出入りする様子をデモ。驚くのは、隣の車との間隔も適正に捉えて、切り返しも行って枠内に収まる。このときは枠に対して多少傾いて収まったが、“寸分の狂いもない”というより、むしろシステムに親近感を憶えた次第だ。

ただ、入庫するまでの時間は、まるで初心者がパーキングしているかのように時間がかかる。このままでは、日本なら渋滞が起きて大変なことになりそうな気もした。とはいえ、これを繰り返すことで未来があるわけで、今後の進化に期待したい。

《会田肇》

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