東海カーボン、カナダの自動車用ゴム製品向けカーボンブラックメーカー大手を買収…182億円

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カナダの大手カーボンブラックメーカー、カンカーブのグローバル拠点
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東海カーボンは、カナダのカーボンブラックメーカーであるカンカーブを買収すると発表した。

東海カーボンは、トランスカナダ・コーポレーションの子会社トランスカナダ・パイプラインズが保有するカンカーブの発行済全株式と、同じくトランスカナダのグループ会社トランスカナダ・エナジーが所有し、カンカーブの事業設備と一体運営されている排熱処理設備を取得する。株式と設備の取得費用は1億9000万カナダドル(約182億円)。

カンカーブは、米国、欧州、アジアで自動車各種ゴム製品向けのサーマルブラックの開発・製造を手掛けている。主に天然ガスを原料としたサーマルブラックを生産しているが、世界のサーマルブラック市場で50%以上のマーケットシェアを持ち、シェールガスを含む北米での豊富な天然ガス市場へのアクセスなど、地理的な優位性を活かして、付加価値の高い製品を販売している。

東海カーボンは、カーボンブラック事業を中長期の戦略的成長分野と位置付けており、ファーネスブラックの分野では、日本国内、中国、タイを中心とするアジア地域で事業を展開している。カンカーブを買収することで、グローバルなカーボンブラック市場でのプレゼンスを向上させ、成長を加速化する。

また、天然ガスを主原料とするサーマルブラック分野へ進出、グループの製品ポートフォリオと技術基盤の拡大と、これらを通じた収益の安定化、コスト競争力の強化を図る狙いもある。

今後、両社は互いに協力して、販売や技術分野でシナジーの創出を図る。

《レスポンス編集部》

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