デンソー、幅広い車種に搭載可能な新型カーエアコンユニットを開発

自動車 ビジネス 企業動向
新型カーエアコンユニット
新型カーエアコンユニット 全 3 枚 拡大写真

デンソーは1月21日、小型車から高級車まで共通して搭載できる新型カーエアコンユニットを開発したと発表した。

従来は、車種ごとにサイズや構造などが異なっていたが、新型エアコンユニットは、構成部品の共通化を進めつつ、要求される性能を実現できる構造とした。同製品は、大幅な標準化とともに小型・軽量化、高性能化を実現した世界初のカーエアコンユニットとなる。

新型エアコンユニットは、構成部品であるエアミックスドア、サーボモーター、ブロワファンなどを新たに開発し、同社従来製品に比べ20%の小型化を実現することで、標準化した。

エアコンから吹き出る空気の温度を調節するためのエアミックスドアは、高度な成形技術により、従来に対し半分の薄さにしており、ユニットの奥行きの小型化および軽量化に貢献。また、ドアを動かすためのサーボモーターは、これまで複数個付いていたが、エアコンユニットの構成部品を標準化したことにより1個に統合し、小型化に貢献している。さらに、ブロワファンはファンの翼形状を風の流れに最適な形に設計することで、送風能力を維持しつつ、従来よりも15%小型化し、かつ、消費電力を20%低減している。

新技術により小型・軽量化、高性能化、標準化を実現した新型エアコンユニットは、エコカーにも対応。アイドルストップ車には、エアコンケース内のエバポレーターを蓄冷エバポレーターに、ハイブリッド車や電気自動車にはヒーターコアを置き換えヒートポンプエアコンに、また、車室内の空気循環と外気を車内へ取り込むことを同時に行う、内外気二層構造へ変更することで低熱源車両にも対応できる。

新型エアコンシステムは、新型『ハリアー』『ノア』『ヴォクシー』に搭載されており、今後も幅広い車種への展開を図っていく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る