日産自動車の欧州法人、欧州日産は1月22日、新型『キャシュカイ』の生産を英国サンダーランド工場で開始したと発表した。
新型キャシュカイは、日本では『デュアリス』として販売されてきたSUVの2世代目モデル。日本市場では、デュアリスは新型『エクストレイル』に統合されたため、新型キャシュカイは導入されない。
新型キャシュカイは、欧州小型クロスオーバー車のセグメントリーダーとしての地位を、さらに強固にすることを目指して開発。2007年に登場した初代は、累計200万台以上を生産するヒット作となった。欧州市場では、最量販クロスオーバー車に君臨する。
新型エクストレイル同様、新型キャシュカイにも日産の最新ブランドアイデンティティを表現したフロントマスクを採用。車台には、新型エクストレイルと、その兄弟車のローグに続いて、ルノー日産アライアンスが新開発したモジュラープラットホーム、「CMF」を導入。
エンジンは、ガソリン、ディーゼルの複数を用意。中でも、ルノー製の「dCi」と呼ばれる1.5リットル直列4気筒ターボディーゼルは、6世代目に進化。最大トルクを2kgm引き上げながら、欧州複合モード燃費26.3kgm、CO2排出量99g/kmの優れた環境性能を実現する。
1月22日、新型キャシュカイの量産第一号車が、英国サンダーランド工場からラインオフ。日産は同車の生産準備として、サンダーランド工場に大型投資を行い、工場の設備を改修。これにより、多くの雇用も維持された。
サンダーランド工場では、新型キャシュカイのラインオフ記念式典を開催。日産自動車のトレバー・マン チーフ・パフォーマンス・オフィサーは、「クロスオーバー車の新基準を打ち立てる新型キャシュカイが、再び日産を新たな次元へと引き上げるだろう」とコメントしている。