アンワル氏の入国拒否、野党が抗議 日本大使館前で「日の丸」焼く

エマージング・マーケット 東南アジア

野党連合・人民同盟(PR)のリーダーであるアンワル・イブラヒム元副首相が日本入国を拒否された事件に抗議するため、人民正義党(PKR)の支持者が抗議活動を行った。

クアラルンプール(KL)の在マレーシア日本大使館前で日本の国旗を印刷した紙を燃やすなどした。

支持者らは中村 滋大使に宛て、入国を拒否した理由を説明するよう抗議文書を大使館に提出した。これに対し与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の最高幹部委員会のメンバーは、そのような行為は日本とマレーシアの関係に影響を与える可能性があるとして批判した。

日本大使館は同日声明を発表。アンワル氏は今回の渡航で特別許可の申請を行わなかったため、特別配慮を行うことができなかったと入国拒否に至った理由を説明した。1999年の同性愛事件でアンワル氏が有罪判決となった後、日本に入国する際は特別許可の申請が必要となっており、2011年と2012年の渡航の際は申請を行っていたという。

日本大使館の声明に対し、アンワル氏は特別許可が取得が必要なことは知らされていなかったと反論。前回の訪日と同じように日本に渡航しようとしただけだと述べた。

野党連合の首脳からは与党政府が背後で糸を引いているとの見方を示しており、これに反発するマレーシア政府は日本の措置を適切なものだと擁護。証拠をみせるべきだと野党を批判している。

広瀬やよい

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