JSRが発表した2013年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、経常利益が前年同期比4.3%減の291億9100万円と減益となった。
売上高は同4.6%増の2880億8700万円と増収となった。合成ゴムの販売は、日本では自動車生産、自動車タイヤ生産が伸びず、販売数量はほぼ前年同期並みだった。海外向け販売数量もほぼ横ばいだった。
合成樹脂事業では、日本は、建材用途などが増加したものの、自動車向けは前年並みとなり、国内合計でも横ばいだった。海外向けでは、自動車向けの数量増に円安の効果も加わり、売上高は増収となった。
営業利益は、原材料価格上昇に伴う販売価格改定などの効果もあって同2.1%増の254億5100万円となった。当期純利益は同6.1%減の198億7800万円と減益だった。
通期業績見通しは、タイヤ。自動車需要の回復によるエラストマー事業の拡大などが見込まれるため、前回予想を据え置いた。