気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年1月30日付
●トヨタ生産1011万台、昨年、世界初の大台(読売・2面)
●日本車生産全世界2555万台、13年8社最高更新(読売・11面)
●住商初の首位、就活生人気ランキング,文系男子(毎日・9面)
●タクシー初乗り値上げ、国交省発表(産経・2面)
●トヨタ6年ぶり最高益、今期リーマン前上回る(日経・1面)
●フィアット収益北米頼み(日経・9面)
●インドネシアに印生産トラック、三菱ふそう投入へ (日経・12面)
ひとくちコメント
乗用車メーカー8社の2013年の生産・輸出、販売実績が明らかになったが、このうち8社の全世界の生産台数は前年比2.7%増の2555万台、2年連続で最高を更新したという。
きょうの読売など各紙が大きく報じているが、ただ、国内生産は3.5%減の911万641台と減少。「地域経済に波及するだけに、どう守るかが課題になりそうだ」(読売)との見方が指摘されている。
また、トヨタ自動車グループ(ダイハツ工業と日野自動車を含む)の世界生産は前年比2.1%増の1011万7274台となり、世界で初めて1000万台を超えた。
朝日は「トヨタ生産1000万台、世界初」と1面準トップで取り上げた。海外生産の過去最高はトヨタばかりではない。マツダと富士重工業を除く全社が前年実績を上回り、日産自動車、ホンダ、スズキ、ダイハツも最高を更新した。
日経は台数よりも2月4日に発表する予定の2014年3月期の連結営業利益が1面トップ記事。リーマン・ショック前の08年3月期の2兆2703億円を上回り、6年ぶりに過去最高を更新する公算が大きいと伝えている。
それにしても、「過去最高」はニュースになりやすいが、1000万台とか2555万台というまるで天文学的な数字を取り上げられても、一般の人には理解しにくい。例えば、1000万台ならば、単純計算では1日当たり2万7000万台。2555万台ならば7万台。それでもなかなか実感が伝わってこないほどの恐るべき生産台数である。