日産自動車の欧州法人、欧州日産が1月6日、英国ロンドンで発表した『NV200ロンドンタクシー』。同車の最終組み立てを、日産が外部に委託することが分かった。
NV200ロンドンタクシーは『NV200』(日本名:『NV200バネット』)のロンドンタクシー仕様。すでに米国では、ニューヨーク名物のタクシー、「イエローキャブ」として活躍を開始したNV200バネットだが、英国ロンドンでも2014年末から、新たなロンドンタクシーとして営業運転を開始する予定。
NV200ロンドンタクシーは、通常のNV200バネットに対して、グリルやバンパーやライト類を専用デザインに変更。ロンドンタクシーの伝統に配慮した結果、ひと目でロンドンタクシーと識別できる大型メッキグリルと丸型ヘッドライトが採用されている。
室内は、大人5名が快適に乗車できる空間を追求。後部座席には3名が乗車でき、その後部座席に対面して座れる、折りたたみ式の座席を2席用意。助手席は取り外されており、荷物スペースとして使われる。搭載エンジンは、1.6リットル直列4気筒ガソリン。
1月28日、欧州日産はNV200ロンドンタクシーの最終組み立てを、ADVマニュファクチャリング社に委託すると発表。ADVマニュファクチャリング社は2010年8月、英国コベントリーに設立。英国の高級車メーカーのベントレーとアストンマーチンに、外装部品を納入するなどの実績がある。
ADVマニュファクチャリング社は新工場を建設し、2014年12月から、NV200ロンドンタクシーの最終組み立てを開始する計画。日産はこの新工場の建設資金の一部として、600万ポンド(約10億円)を拠出する予定だ。