東京ビッグサイトで開催された「ENEX2014」(1月29日~31日)で少し変わったトラックを発見した。東芝エレベータのブースにあった「未来キャラバン」がそれだ。
保冷車のように見えるが、屋根にはソーラーパネルがあり、そして内部にはモニターをはじめ、空調機器、蓄電池などの機器が並んでいるのだ。同社関係者によると、省エネ・創エネ・蓄エネからセキュリティまで次世代のビルマネジメントをこのキャラバンで再現したそうだ。
見学者は中央の椅子に座りながら、これからのビルやマンションに導入されるであろう最新の省エネシステムや電力の見える化など多くの機能を体験を交えながら説明を受ける。そのうえ、このキャラバンは地震も体験でき、そのときに次世代のビルやマンションはどうなるかもわかるようになっている。すぐにバックアップ電源が稼働して、停電にならないという。
「実は、府中にある工場のショールームに同じようなものをつくっているのですが、体感するにはわざわざそこに来てもらわないといけないわけです。それよりもこちらからで向いて体感してもらったほうが、多くの人にうちの製品を理解してもらえると考え、このキャラバンをつくりました」と同社関係者は説明する。
その改造費には3000万円以上かかったそうだが、全国の展示会やイベントなどに持っていくと非常に人気が高く、同社の製品の販売増にも役立っているとのことだ。