ホンダは2月3日、排気量50ccの新型スクーター『ダンク』を発表した。高校生の通学用途など若年層をターゲットに年間2万5000台の販売を目指す。2月20日に発売する。
ホンダが国内向けに50ccの新型スクーターを投入するのは2002年の『トゥデイ』以来、12年ぶり。ベトナム工場で生産し、価格は20万8950円。
ホンダの二輪事業本部長である青山真二取締役は、3日に東京の本社で開いた発表会で「国内の50ccクラス(原付1種)市場の活性化につなげたい」と、久々の商品投入の狙いを述べた。昨年の国内二輪車市場は全体ではほぼ横ばいだったものの、半数強を占める原付1種は前年比3%減の約24万台にとどまった。
青山取締役は、「(中高年者による)リターンユーザーの方は増えているが、エントリー層にもこうしたモデルで乗っていただくきっかけをつくりたい」と述べ、若年層に照準を当てていく方針を強調した。