小糸製作所、「環境報告書2013」を発表…製品の省エネ・小型軽量化と「ムダゼロ」徹底めざす

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小糸製作所全体の環境負荷の流れ
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小糸製作所は1月31日、同社の2012年度の環境負荷をまとめた「環境報告書2013」を発表した。それによると、製品の省エネ・小型軽量化を促進するとともに、製造工程においても「ムダゼロ」ものづくりを徹底して、より環境負荷の少ない企業を目指すとしている。

まず2012年度の同社全体の環境負荷の流れを紹介している。環境負荷の投入量としては、原材料が樹脂材料で3万7323t、有機溶剤・塗料類が1550t、PRTR届出対象の化学物質が580.6t、エネルギーについては、電力が10万8902kWh、都市ガスが334万4000立方m、LPGが2404t、重油が154k、灯油が2キロリットル、水については、市水が20万9000t、工業用水が63万4000tとなっている。この投入量を使用して製造工程で再原料化した樹脂材が449tあり、この分は環境負荷が軽くなっている。そして製品の環境負荷排出量としては、大気への排出で、CO2が458万t、PRTR届出対象化学物質が178.6t、水域への排出で、排水が35万8000t、廃棄物で社外再資源化熱利用が5696t、PRTR届出対象化学物質が13.9tとなっている。

製品の省エネ化については、LEDヘッドランプのロービーム時の省電力化について説明している。それによると、世界初のLEDヘッドランプとなった2007年のレクサス『LS600h』ではLED6個で消費電力が55ワットであったのが、第2世代の『プリウス』、第3世代のダイハツ『ムーブ カスタム』と順に消費電力が減少し、最新の第4世代の日産『スカイライン』、レクサス『IS 300h』ではLED1個で消費電力は22ワットに減少している。

そのほかには、LED標識灯の消費電力減少や、ヘッドランプ部品の小型化・軽量化、そして生産現場でVベルトを改善して省エネ化を実現している実例について説明している。

このような省エネ、「ムダゼロ」活動の結果、同社全体でCO2排出量が2008年から2012年の5年間に、1990年度比で15%減を達成し、京都議定書に則った自工会の目標をクリアした、としている。

《山内 博》

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