ケーヒンは2月4日、世界最小サイズの「インジェクター」や「ECU(電子制御ユニット)」をはじめとする、小型二輪車用新型FIシステムを開発したと発表した。
小型二輪車の燃料供給製品は、環境意識の高まりや各国の排出ガス規制により、キャブレター方式から、より精密に空気や燃料をコントロールできる電子燃料噴射(FI)システムへ移行してきている。
今回開発した新型FIシステムは、世界最小最軽量のインジェクターと、世界最小のECUを採用している。また燃料ポンプでは、燃料中異物によるフィルターの目詰まりを検知する機能を新規採用した。スロットルボディは、様々な地域ニーズへの対応として高機能版のバリエーションを拡充。部品構成見直しによる部品削減とシミュレーション技術を活用し強度と軽量化を図った。
新型FIシステムは、材料置換や部品点数削減、高効率の生産ラインなどにより製造コストをダウン。現在、タイ、インドネシア、ベトナムおよび日本で量産をスタートし、ホンダグループ各社に供給を始めている。なお、グローバルでの年間生産能力はインジェクターで約1400万本となる。