JR東日本、中央本線向け新型特急電車「E353系」開発

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E353系量産先行車の外観デザイン。「伝統の継承」と「未来への躍動」をコンセプトにするという。
E353系量産先行車の外観デザイン。「伝統の継承」と「未来への躍動」をコンセプトにするという。 全 3 枚 拡大写真

JR東日本は2月4日、中央本線向けの新型車両「E353系」の開発を正式に発表した。老朽化したE351系の置換えを目的に、性能評価や技術検証を行うための量産先行車を製作する。

デザインコンセプトは「伝統の継承」と「未来への躍動」。「(中央本線の)特急『あずさ』のDNAを引き継ぎながら、日本の中央を走る新時代のダイナミズムを表現」(JR東日本)するという。

量産先行車は12両で、基本編成が9両(モーター付き5両・モーターなし4両)、付属編成が3両(モーター付き2両・モーターなし1両)。車体はアルミ合金、制御装置はVVVFインバーターを採用する。また、空気ばね式車体傾斜方式を採用し、E351系の振り子式車体傾斜方式と同等の走行性能を実現する。最高速度は130km/h。

旅客定員は基本編成がグリーン車30人・普通車502人、付属編成が普通車154人。一部の先頭車とグリーン車では動揺防止装置を採用して乗り心地の向上を図り、静粛性を向上した床構造にする。客室の各座席にはパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置。空調を個別吹き出しとし、各座席で風向きと風量の調整をできるようにする。

量産先行車は2015年夏以降の完成を予定。中央本線・篠ノ井線の東京~塩尻~松本で運用する。

《草町義和》

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